top of page
13079992206119.jpg

荻野綱久さんは、ミュージシャンとして活動されていましたが、ある日、現代アートに魅せられ、独学で絵を描き始めた天才アーティストです。そんな型にとらわれず描く作品は、幻想的でエネルギーに溢れていると、多くの人を魅了しています。現在は主に、展示会やイベント・さまざまな有名ブランドとコラボし、幅広く活躍中です。

そんな多忙な彼が、今回私たち「108TOKYO」のために、【Que sera seraケセラセラ】という作品を描き下ろしてくださいました。


ASUKA:この【Que sera seraケセラセラ】という作品は、どのようなイメージで描いてくださったんですか?



荻野:誰もが抱えているであろう「虚しさ」や「悲しさ」というネガティブなものを吹き飛ばしてくれるようなイメージで描きました。



ASUKA:確かにいつも描かれている作品より、黒が少ないですよね。


荻野:そうそう、今回お話いただいたときに、なんとなくこういう明るい感じの絵がいいかなって思って、イメージしている段階であまり暗い部分の色っていうのが思いつかなかったんですよね。そして、そのイメージのまま書き始めていって、具現化していったっていう感じです。



ASUKA:そうだったんですね。描いているときはどんな気持ちだったんですか?



荻野:終始ハッピーな気持ちで描いていました。仕事ってやっぱり関わっている人が、関係していると思うんですよね。お話いただいてから実際にお会いして、すごく熱意みたいなものを感じました。その時の感情やイメージをそのまま自分の中に落とし込んでいったので、一緒に作り上げていった作品だと思っています。



ASUKA:すごく嬉しいです!この作品でのこだわりはありますか?



荻野:いつもデザインするときは、先に黒をのせて、その黒の上に華やかな色を乗せていくっていうパターンが結構多いんです。今回は、黒というか闇の部分をあまり乗せずに、明るい色を使って、明るいイメージになるように作成しました。



ASUKA:自分のトレーニングや、教えるときにこのマットを使わせていただいているんですけど、すごく気持ちも明るくなります!しかも、使うたびに、ここに女性が描かれていたんだ!とか逆から見たらこんなところにこんな色があったんだ!って新たな発見も楽しいです。


荻野:そうそう。僕自身が自由に書いているんで、使う人も自由で自分を解放してほしいです。僕が意識してなかったとしても、使う人や使う時の気持ちによってこう見えた、ああ見えた、っていうのがあると思うんです。でも、それがその人の正解だと思うんです。僕自身が「これが正解です」っていうものを投げたいわけじゃなくて、見た人がどういう風に見えるかが答えだと思うので。



ASUKA:こう見て欲しいっていうのがないのが、面白いですね。荻野さんは、テンションが下がる時ありますか?
 

荻野:表面上ではわからないかも知れないけど、結構ありますよ。落ちるときは自分でも制御できないくらい落ちることもあります。ライブとか大きなイベントをやった後に反動で陰のほうに寄っていってしまうことは結構あります。

 


ASUKA:全然そんな風に見えないですね。どのように切り替えているのですか?

 


荻野:無理に上げるってよりは、テンションが下がることも必要なことかなって思っているんですよね。人間、常に光ばっかり出すことってできないし、陰を出すことも大切だと思うんです。だから、はじめから光ばっかり出そうと考えてはいなくて、陰は陰で表現しないといけないな、という思いもあるんですよね。僕自身、陰も持っているから「闇」というものを作品で表現できているのだとも思います。


ASUKA:今日はお忙しい中、ありがとうございました。貴重なお話が聞けて嬉しかったです。

 



今回、改めて荻野さんに作品に対する想いをお聞きして、「感情」や「自由」というものを大切にされているのだと感じました。気さくで笑顔が素敵な荻野さんですが、テンションが下がることもあると聞き驚きました。しかし、自分に嘘をつかず、その時の感情としっかり向き合っているからこそ、深みのある素敵な作品を描けているのだと思いました。

日によってネガティブな感情を抱く日もあります。そんな日は、無理に明るく振る舞ったり、無理に笑顔を作らなくてもいい。どんな朝もこの【Que sera seraケセラセラ】のマットを使えば、感情を解放して自由になれる。ぜひ、この朝日の似合う素敵なマットで、自分らしい素敵な朝を迎えてください。


ASUKA

bottom of page